極彩の奧

土曜日はサヤと二人で、田名網敬一主義展を見るために銀座グラフィックギャラリーに行って来ました。
私が思いっきり寝坊して遅刻するというハプニングもありましたが、なんとか合流。
”かるてぃえ”だの”くりすちゃん・でおーる”だのが平然と店を構える通りを迷いうろつき、辿り着いたギンザグラフィックギャラリー。
じめじめした気候の中、あっちこっち歩き回るのは本当に体力を消耗します。でも、画廊の中は涼しいよね。あー、涼し……オワァーΣ(゜Д゜;)

入った瞬間サイケデリックのオンパレードで、冷や汗が出てきちゃったよ;キモいとか怖いとかじゃなくて、いや怖いってのもあったけど、ただひたすら強烈な表現力にやられた。ほんとすごい。退廃的なところもあるんだけど暗さってのが向こうが意図してる以外にほとんど見えてこないんだよね。暗くてそういうのを表現するのはそんなに難しいことじゃないんだけど、あけっぴろげっていうか、一種諦めに似た感じの明るさ?ちょっと違うかな‥‥でもそういうのにすごい感銘受けたし憧れるわ。物の本質をむきだしにしてるからあそこまで原色で抽象化しても物がちゃんとそのものとして見える。っつかほんとすごい。ヤバい。

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サヤのブログから引用させて頂きましたが、そういうことです。
足を踏み入れた瞬間、視界に入った極彩色の作品群にやられました。押し迫ってくる色彩とデフォルメされた何かの渦に一瞬で頭が真っ白に。
画廊のスペースがそんなに広くなく、壁一面に作品が掲示されているような状態だったから余計にそう感じたのでしょう。
正直、シュールレアリズムなんかは好きだけど、ここまで形を削ぎ落とされてしまったものはもうわけが分からなくてあまり好きでなかったり(シュールレアリズムでも一番好きなのは、絵としては写真のような緻密さを持っているマグリットだしね)
だけど、敢えて飛び込んでみて良かったと思う。
好き嫌いとは別の領域で、何か感じるものがあった。
それをこう、上手く言葉に表せられないのが残念だけど(どうした元文芸部)、一つだけ思うのが、この方の作品はぱっと見混沌としてるんだけど、一定の秩序があるなぁって事でしょうか。
よく見なくとも分かりそうだけど、連作とかではない個々の作品でも、構図とか、使われているモチーフとかに共通要素が結構多い。
本当に描きたいものって、たった一つのものなんじゃないだろうか、とか底の浅い事を考えてみたりする土曜日でした。


ちなみに関数電卓子は八階PC室に放置プレイされていたところを無事救出する事に成功しました。良かった良かった。